営業職は専門性が高い?低い?身につくスキル、オススメの資格についてご紹介。
営業職と聞くと「専門性が低そう」「手に職がつかず、将来が不安」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
確かに営業職は未経験者でも始めやすい仕事のため、スキル習得には向かない仕事のように思われるかもしれません。
しかし実際は、営業職は案外専門性の高い仕事。
営業経験からしか習得できないスキル・能力が多くあります。
ここでは、営業職の専門性の高さや身につくスキル、オススメの資格について解説します。
■営業職は、AIに代替されにくい仕事
将来的に、専門性の低い仕事はAIに取って代わられる危険性がありますが、営業職はAIに代替されにくい仕事の1つだと言われています。AIはビッグデータに基づいた提案はできるものの、状況を察知して臨機応変に対応することは未だ困難。
対して営業職は「顧客との会話から心情やニーズを読み取る」「その時々の状況に応じた判断をする」といった人間らしい行動が求められるため、今後もなくならない仕事だと推測されています。
■どの職業でも役立つスキルが身につく
営業経験を通して身についたスキルは、営業以外のさまざまな仕事で応用が可能なのです。なぜなら、仕事は基本的に1人では完結しないものだから。どの仕事も、社内外問わずさまざまな人とやりとりする必要がありますよね。その際に、「言葉の意図を汲みながら会話する」「相手の都合や状況を踏まえて判断する」といったコミュニケーション能力や対応力は必要不可欠。また営業職でなくても、社内外の人にプレゼンすることは多いものです。
これらのスキル・能力が最も身につく仕事が、営業職。そのため営業経験は、異業種の転職にも有利に働くと言われています。
営業職として活躍するには、幅広い技能の習得が必要。
営業職は専門性が高い仕事です。では、具体的にどのようなスキル・能力が身につくのでしょうか。営業経験を通して得られる技能を挙げてみます。
・コミュニケーション能力
相手の言葉の意図を汲み取って、適切に会話を進めていく能力を指します。営業のメイン業務といえば、顧客に商品・サービスを提案する「商談」。商談には相手の質問に的確に答えたり、興味のありそうな商材をピックアップしたり…と、コミュニケーション能力を発揮する機会が多くあります。そのため、経験を積むほど着実に伸びていく能力と言えます。
・課題発見力
現状を分析し、顧客の課題・問題を見つけていく力。営業のミッションである「売上獲得」に欠かせない能力です。顧客がまだ気づいていない潜在的な課題を発見し、その課題を解決する商品・サービスを提案することで魅力が伝わり、それが売上に繋がっていきます。
・論理的思考力
物事を感覚ではなく、論理的に考える力。たとえば営業として目標達成を目指す場合、「月何件のアポ獲得が必要か」「月●件のアポを獲得するには、月何本の架電が必要か」など一つひとつの行動を分解していくことが必要。このように物事を体系的に捉え、筋道を立てて考える力のことを指します。
・プレゼンスキル
商品・サービスを分かりやすく説明し、魅力的な印象を与えるスキル。単に台本通りに説明すればよいわけではなく、「話すスピード」「抑揚」「顧客の知識レベルに合わせた言葉遣い」などを意識する必要があります。
・関係構築力
相手からの深い信頼を獲得し、良好な関係を築いていく力です。関係構築には、相手の話にきちんと耳を傾ける「傾聴力」や相手の話に共感する「共感力」、言葉のキャッチボールを成立させる「コミュニケーション能力」など、さまざまなソフトスキルの組み合わせが必要になります。
・人を動かす力
相手の心をひきつけ、行動を促す力。営業は顧客に商材を購入してもらう必要がありますが、そのためには相手の立場に立ち、意図を汲みながらコミュニケーションを取ることが必要。これを繰り返すことで「この人の言うことは正しい」「この人に従う価値がある」と思ってもらえるようになります。
・見極め力
顧客の状況や反応を見て「ビジネスチャンスがあるか否か」「どれくらいの利益が見込めそうか」などを判断する力。さまざまな交渉の際にも役立つビジネススキルです。営業として多くの場数を経験することで徐々に身についていきます。
【営業力強化に役立つ検定:営業士検定】
営業士検定には初級・上級・マスターという等級があり、それぞれで以下のような知識やスキルを身につけることができます。
・初級:営業従事者に必要な基礎知識全般
・上級:営業や企画、マーケティング、マネジメントなど、中堅幹部クラスに必要な応用的知識
・マスター:幹部クラスに求められる営業事業評価などに関する高度で実践的な専門性
営業職向けでは最も定番とも言える資格なので、営業に携わる方はぜひ資格取得に挑戦してみてください。
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